CIVIC TYPE R [FK8] 試乗記2




前回に続いて、今回は試乗して気になった点を中心にFK8型のCIVIC TYPE Rを実際に試乗してみてのインプレッション。


個人的に戸惑ったのは、サイドブレーキがレバー式から電子制御パーキングブレーキとボタン式になっている点。
ヒルスタートアシスト機能が搭載されているため、坂道発進での心配はないかもしれないが、アシスト機能の効きがわかりにくいときもあり、個人的にはレバー式が良かった。
体格の問題もあるが、パーキングブレーキをかけた状態からの坂道発進を行う場合、パーキングブレーキのボタンがセンターコンソール後方のドライバーよりにあるため、操作が行いにくいと感じた。電子制御にした時点で、坂道発進時にパーキングブレーキをかける想定はしていないのだろう。
確かに、ニュルブルクリンクなどのサーキットでタイムを削るとなると、レバー式のパーキングブレーキよりも電子制御パーキングブレーキのほうが軽量化にも貢献するが、一般公道を走るとなるとレバー式のほうが安心だと思う。

シフトレバーは、ゲートに入った感覚がよく伝わり小気味良いが、シフトノブの直下に支点がないように感じ、1・3・6に入れようとするとレバーを倒すというより押し込むという感覚になる。あくまでもフィーリングの問題のため、シフトレバーの評価は分かれると思う。

FK2型から電子制御が多用され、FK8型はその電子制御にさらに磨きをかけた形になるかと思います。実際にFK2型には乗ったことがないのでそのあたりの差は体感したことがありませんが。

FK8型の電子制御で取り上げるとすれば、レブマッチシステムだろう。
Honda車で初めて搭載した機能ではあるが、日産のZ34型フェアレディ―Z(2008年12月に発売)において、シンクロレブコントロール付6速マニュアルトランスミッションが搭載されており、機能としては目新しさはないかもしれないが、実際に体験してみると、電子制御もここまできたのかとの関心するばかり。
シフトダウンした際のつながりもスムーズで、街乗りにおいてはタコメーターをあまり気にせず、シフトダウンしても不快なシフトショックが起きないため、とても乗りやすいです。